2010年01月20日

長く滞在してもらうには、宿泊費がカギ。

私の町では、ある年1年間、
月1回のペースで宿泊体験を実施しました。
が、結果は散々なもの。

しかし、たまに1日体験を実施すると、
なかなか好評となります。

これは、あきらかに宿泊費の問題です。

不景気な今、宿泊をともなう体験は
ちょっと躊躇されます。
観光名所でもない、ただの田舎の町に
高いお金を遣って泊まろうとは思わないのです。

茅葺きの古い農家に泊まれるとか、
料理がとても良いとかがないと、
人は泊まってくれません。

しかも、私の町の宿泊施設は、
建物も面白くなく、部屋も狭い。
料理が旨いという評判も聞いたことがありません。
露天風呂もありません。

そんなところに、
大人1人12.000円も出すはずはないのです。

旅館・ホテルの競争が激しい今、
露天風呂はあってあたりまえです。
人気があるのは、露天風呂付き客室となっています。
しかも料理は豪華。プレゼントもあったりします。

そんなところでも、
7.800〜9.800円で泊まることができます。
実に安くなっています。

ちょっと前の民宿の値段です。
今、民宿でこの値段を出せば、
とんでもない料理を食べることができます。

そんな時代に、何の特長のない施設に
12.000円は出しません。

体験にやって来た人に対しては、
4〜5.000円くらいにならないものでしょうか。

旅行業界の常識として、無駄に空けておくくらいなら、
安くても人を呼ぶようにしなければならない、
というのがあります。
この考えを持たないと、客室稼働率は上がりません。
根底から経営を考え直すのなら別ですが。

みなさんのまち・村ではどうでしょう。
特に行政が作った施設では、
このような問題が多いのではないでしょうか。

赤字は補助金で穴埋め。
それがあたりまえになっていて、努力をしません。

そんなところは、
まち・村の体験イベントだから安くしてくれ、
といっても聞き入れません。
では、どうすればいいのでしょうか。

体験民宿をやってくれる人を探す方法もあります。
行政からの命令として、施設に強制的に
協力させることも考えなくてはなりません。

いずれにしても、宿泊費を安くすることが、
来訪者を長く滞在させることにもつながるのです。

1日でも長くいれば、まち・村の良さを
もっと知ってもらうことができます。

また、宿泊費が安ければ、
いろんな体験プログラムを一度に楽しめます。
すると、別のプログラムが実施される時には、
また来ようと考えるのです。

体験イベントに絡んだ宿泊費は、“とにかく安く”です。


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2010年01月19日

事例研究で、外の世界を見ろ。

何をするにも、過去の例を探ってみるのは、
役に立つものです。

その事例を実践した経緯や発想の方法、
表からは見えない失敗など、
あらゆる角度から見てみると、
自分たちのやるべきことが見えてきます。

田舎の人というのは、
自分たちの地域の素晴しい点・悪い点が見えていません。

地域にどっぷり浸かり過ぎ、
良いことも悪いことも、あって当り前となっています。
そこに住んでいる人間こそ、何も見えないものです。

そこで、外の世界を見ることをお奨めします。
各地のまちづくり・村おこしを
自分の眼で見てくるのです。

国内に限らず、海外へも出て行きます。

現代のような情報社会では、関連する資料など、
国の機関やTV、インターネットで
すぐにでも手に入りますが、
やはり、実際に見て触れてみないと、
本当の姿はつかめません。

生きた情報に直接接するのとそうでないのとでは、
学者と企業家ほどの差ができます。

決して、学者であってはならないのです。
知識だけでは、役に立ちません。
あれこれ言うのは、誰にでもできます。
実践するには、企業家にならなければいけないのです。

昔から、優れた職人や武芸の達人は、
諸国を旅して、武者修行を重ねていました。

殻に閉じこもっていてはだめです。
外を見て、己を知れ。
自分を磨くためには、外に出て行くことです。

それが、まちづくり・村おこしのプロになる、
もっとも有効な手段なのですから。

外を見てきたからといって、
そのマネをしていては失敗します。

地域によって、気候・風土・習慣などが違い、
同じ手法が通用するはずはありません。

第一、同じやり方では、誰からも注目されません。
やはり、他とは違う、
オリジナリティが欲しいところです。

外を見てきた広い視野で、
新しいアイデアを探ることが、
価値あるまちづくり・村おこしにつながるのです。


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2010年01月17日

地域の“力”となる「地産地消」。

「地産地消」。
“地元で生産された農作物や産品は地元で消費しよう”
という考え方あるいは活動のことです。

地域でモノを循環させるのは、
昔の日本では当り前のことでしたが、流通が発達して、
さまざまな地域のモノが、
大消費地に流れ出すようになってきました。

これによって、
生産地の人が地元のモノを食べることができなくなる、
というおかしなことが起こっています。

商品価値を高め、
全国に知られるまでになった生産地では、
お金が入り、豊かになっていますが、
競争に勝てなかった地域はどうなるか。

低い価値のレッテルを貼られて
細々と生産することになります。

さらに、
生産をやめなければならない場合すら出てきます。

生産品目を変えて成功すれば良いですが、
そう簡単にはいきません。
何か特産品を、と頭を悩ませていますが、
どこかのモノマネであることが多いのです。

海外から変わった作物を導入して、
市場に浸透させようという動きもありますが、
よほど真剣に取り組まなければ、夢は叶いません。

だとしたら、「地産地消」に力を入れる方が、
地域の活力になるのではないでしょうか。

地元で採れた「新鮮」な作物を
「新鮮」なまま地元の人が消費する。

流通コストもかからないから、安くできます。
大きな儲けにはならないかもしれませんが、
確実な収入になります。

地元の人だって、地元の新鮮なモノを食べたいのです。
これによって、
生産者は元気に働くことができるようになり、
消費者も新鮮なモノによって元気な身体になるのです。

「地産地消」が広まり、定着していけば、
その評判を聞いた都会の人が新鮮なモノを求めて、
産品販売所などにやって来るのです。

そうなれば、変わったモノでなくても、
「新鮮」が特産品になるのです。

外に向けて特産品を売ることも
まちづくり・村おこしですが、
地域内流通を推進することも
まちづくり・村おこしにつながることを
覚えておいてください。


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2010年01月16日

“感動”がなければ、人は来ない。

感動=美しい行為・話・芸術作品などを
見たり聞いたりすることで、
人間の理想に触れた感じがして、充足感を覚えること。
こう辞書には書かれています。

つまり、「へぇ〜」「ほぅ〜」「ふぅん」「えっ」
「なるほど」「うそっ」「すごい!」ということです。

これらの言葉を来た人たちが発しなければ、
まちづくり・村おこしは失敗だと言えます。

都会の人たちは、あらゆるモノを見聞きして、
ちょっとやそっとじゃ、感動してくれません。

“キレイな景色だなぁ〜”も、そのひとつですが、
日本中、どこも同じです。

できれば、そこでしか体験・体感できない
仕掛けが欲しいところです。

しかし、そんなことは
おいそれとできるものではありません。

ならば、他にあるような仕掛けでも構わないので、
『らしさ』を創ってみましょう。

わがまち・わが村らしさ。
ほんのちょっとで良いのです。
これは、見たことも聞いたこともないなぁ、
と言われる小さな工夫で良いのです。

たとえば、山菜採りをするにしても、
あまり知られていない、
地元ならではの山菜を採ってみたり。

田植え体験でも、参加者に昔の装束をさせてみたり。

わらじづくりをする場合には、
できたわらじを履いて「お散歩ツアー」をするなど。

ちょっとだけプラスαすることで、
他とは違う仕掛けができるのです。

ほんのひとひねりで、らしさを創り出してください。
すると、人びとは、
「へぇ〜」「ほぅ〜」「すごい!」を口にするのです。


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2010年01月14日

まちづくりは、人づくり。

まちづくりを始めようとする時、
まず何から始めるべきでしょうか。

経験者がアドバイザーとして
入ってくれるならば良いのですが、
思いついた時点では、誰もがまったくの素人です。
頼れる人はいません。

さまざまな情報を集めて、
研究していかなければならないのです。

でも、待ってください。
行政が言い出したにせよ、有志が始めようとしたにせよ、
町や村の人の気持ちはどうなのでしょうか。

みんながみんな、そんなことを望んでいるのでしょうか。

人なんか来なくていい、静かに暮らしたい、
という人はいないのでしょうか。

いや、人がどんどん来て、賑やかなまちにしたい、
という人が多いのかもしれません。

まず、それを調べる必要があるのではないでしょうか。

善かれと思って始めても、
そこに暮らす人々がイヤな思いをするようなら、
やめた方がいいのです。

アンケートでも、聞き取り調査でも良いので、
住民の意見を拾い出すのが第一です。

暮らしのあるところ、
まず「人」が中心にいなければいけません。

健やかに豊かに暮らせるように考えるのが、
「まちづくり・村おこし」の基本です。

人が来れば良いというものではありません。
もしかしたら、“つくらなくても”
“おこさなくても”良いのかもしれません。

いまが一番なのかもしれないのですから。
そこを見極めることから始めましょう。

みんながまちづくりを望むなら、
その「みんな」で始めようではありませんか。

みんなの意識がひとつになって、
自分のまちや村を見直し、愛し、
より良い方向へと導きたいと考えるなら、
おのずとやるべきことは見えてきます。
ひとりひとりの役割もわかってきます。

みんなが同じ方角を見ていれば、
やがて、その中からリーダーも生まれ、
みんなを引っぱりながら、
具体的な行動へとつながっていくのです。
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