2020年12月07日

金をもらって、働いてもらう。

・間伐や下草刈りを手伝う「林業体験ツアー」
・田植えから稲刈りを手伝う「米づくり体験」
・ログハウス建築を勉強する「ログビルダー教室」

エコライフ、スローライフを体験するツアーが人気である。もちろん、参加者が金を払って、体験させてもらうのである。

よく考えると、逆にアルバイトとして、金を払っても良い“仕事”である。

里山の整備には、間伐や下草刈りが必要だが、人手不足で困っている。

田んぼは、放っておくと雑草だらけになって、使えなくなるので、米づくりは、大切な土地の保全・整備である。

ログハウスづくりは力仕事なので、人手が必要である。

本来なら、人を雇うところだが、発想を転換して、『体験ツアー』にしている。しかも、有料で。

まわりを見渡してみて欲しい。体験になるものがあるはずである。



posted by 佐藤きよあき at 14:56| 基礎講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月29日

シンボル的存在を創る。

フランス・リヨンに、有名シェフの名を冠した市場がある。

『ポールボキューズ市場』。

50年以上連続でミシュラン3つ星を獲得しているレストラン「ポールボキューズ」の創業者への敬意を表して、名づけられた。

市場内の店もその名に恥じない、一流の食材を扱っている。こだわり抜いた食材とそのお洒落さを求めて、世界中から観光客が押し寄せるほどの人気ぶり。

そして、良い食材があれば、良い店も集まって来る。その結果、“美食の街”として、名を知らしめることとなったのである。

これは、優れた町おこしなのではないだろうか。

posted by 佐藤きよあき at 09:06| 基礎講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月15日

「何だ、それ?」で注目を集める。

北海道・芦別には、「ガタタン」という名の料理があり、町おこしにもひと役買っている。

元は「ガーダタン」という中国の料理で、戦後、芦別に移住した引揚者である中華料理店のオーナーによってアレンジされた料理である。

団子、竹の子、椎茸、豚肉、こんにゃく、ちくわ、卵など、10種類以上の具を入れ、とろみをつけた塩味の中華スープである。

なぜ、この料理に人気が出たのだろうか。

“美味しいから”定着したのは当然としても、最初はわけのわからない料理だと思われたはず。だが、「ガタタン」という不思議な響きに、客が興味を示したのである。

元は中国の料理だということも、食べてみたくなる理由になっている。

もし、「野菜のとろみスープ」という名前にしていたら、いまのような人気は無かったはずである。なんとなく味が想像できてしまうから。

何なのかがまったく想像もつかない名前なので、興味を持つのである。知らないものは、知りたくなる。それが、人の心理。

親切心でわかりやすくするよりも、わからないままの方が、注目を集めやすい場合もある。そんな“観光資源”を創ってみてはどうだろう。

posted by 佐藤きよあき at 08:47| 基礎講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月25日

“行列グルメ”が、最強の観光資源となる!?

人は、なぜ行列に並ぶのか。その先にある“期待”を実感・体感したいからである。

それは、どんな“期待”なのだろうか。ふた昔前なら、ゲームソフトやたまごっち。ひと昔前なら、商業施設やハリーポッター。では、いまの“期待”はどんなものなのか。

テレビやネットから聞こえてくるのは、アイドルのコンサートや握手会。世界遺産登録直後の観光地。

そして、もっとも騒がれるのは、“グルメ”である。食のネタは視聴率が稼げるので、どのテレビ局でも度々登場する。

ネットにおいても同じこと。アクセス数が安定して稼げるのである。それほど、人びとは食の情報に敏感なのである。

“行列”と聞くと、知らずにはおれぬ。行列の先に、どんな美味しいものがあるのかを知りたい。その味を体験したくなり、行列に並んでしまう。

驚くのは、遠くからでも、わざわざ足を運ぶ人が多いことである。“ついで”の訪問ではなく、その店を目指してやって来るのである。たったひとつの料理を食べるためだけに、である。

なぜ、そこまでするのか。日本ブームでやって来る外国人客は別として、日本人は“観光”に飽きているのかもしれない。日本国内は、どこも同じような風景に見える。

従来の観光は、“見てまわる”ことが多かったが、テレビやネットで映像を見ているため、その場所に行っても感動が薄いのではないか。

それに比べ、グルメは見ているだけでは実感できない。食べないことには、感想を言うこともできない。

加えて、いまの人びとは物欲がほとんどないため、食べることがもっとも興味深く、関心を持ち続けていられる。

食を追求することが、一番楽しい時間なのかもしれない。なので、遠くまで出掛けて行って、行列に並ぶのである。

そして、現代人にもっとも大切なことは、自身の体験をSNSにアップすることである。そのためには、現地に行って行列に並び、料理の写真を撮って、感想を書かなければならない。

こうした行為が、趣味のようになっている。つまり、多くの日本国民がもっとも興味を抱き、かつ行動的になれるものが、“グルメ”なのである。

全国各地で観光客誘致に苦慮しているが、観光資源があまりないのなら、“ご当地グルメ”を掘り起こすか、新しいグルメを生み出せば良いのである。

取り組んでいる地域もあるが、カチカチ頭の地元民だけでは、簡単なことではない。新しい頭脳に協力を求めてみるのも良い。

突拍子もない発想をする人材。たとえば、小学生に考えてもらっても良い。高校生や大学生を活用している例もあるが、その年齢ぐらいになると、常識に囚われることがあるので、あまり面白い発想は出てこない。

注意すべきは、アイデア倒れにならないよう、味の追求も徹底しなければならないこと。

注目されやすいグルメは、常識を少し超えたあたりに存在する。弾け過ぎず、大人しくなり過ぎず。

重要なのは、本気でやること。中途半端な取り組みが実に多い。

posted by 佐藤きよあき at 09:10| 基礎講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月10日

運転免許が返納できる街づくりを。

高齢者の運転による自動車事故が多発している。注意力、判断力、瞬発力。そのすべてが衰え、事故に繋がっている。高齢による運転能力の衰えは、矯正することができない。ならば、免許を返納してもらうしか、事故を未然に防ぐ方法はない。

もちろん個人差はあり、80歳を過ぎていても、しっかりとした運転をする人もいれば、若くても危険な運転をする人もいる。

だが、事故に繋がっているケースを分析すれば、高齢者が圧倒的に多いということは、紛れもない事実である。

私も車を運転するので、高齢者が運転する車をよく見掛けるが、ヒヤヒヤすることが実に多い。

歩行者が近づいていても気づかなかったり、カーブでセンターラインを大きく超えていたり。突然の発車、突然の停車などは日常的。時には、赤信号に気づかず、無視して通り過ぎることもある。

注意力が衰えているどころではなく、まわりをまったく見ていないのかとさえ思える。

そんな人たちが、人を殺してしまうかもしれない凶器に乗り続けることは、やはり、やめさせなければならない。

「誰だって歳を取ったらそうなる」と反論されるかもしれない。もちろん、そうである。私もそうなる。だからといって、危険な行為を見逃すわけにはいかない。

車がなければ生活できない、と言う人もいる。田舎に住んでいれば、確かに車がないのは不便である。だが、生活できない、ということはない。いまは、生協やスーパーの宅配が充実してきている。通販もある。

田舎の高齢者が「生活できない」と言っているのは、「楽しみがなくなる」と言っているのだと解釈できる。自由に動きまわることができなくなるからである。

買い物もそのひとつ。必要なものを買うために行くのではなく、買い物自体が楽しみになっているのである。電車やバスに乗って出掛けることは苦痛でも、車なら気軽に出掛けられる。数少ないレジャーとなっている。

「そんな楽しみを奪うのか」と高齢者は言うかもしれないが、人の命が掛かっている。人の命は、何よりも優先する。

とは言うものの、それは忍びない。高齢者の楽しみを確保するために、行政のサポートを望む。「お買い物バス」を運行すれば良い。週に一度、商店街やスーパーに連れて行く。

過疎の町では、食料品の買い物さえできない状況にある。これを改善するためにも、行政によるバスの運行が望ましい。これがあれば、高齢者が無理して車を運転する必要もなくなる。

今後、高齢化・地方の過疎化はますます進む。行政がサポートすれば、高齢者の運転をなくすことはできる。

眼に見えて運転能力が衰えるのは70歳代だというデータがあるので、70歳で免許は返納してもらう。これは強制しなければならない。任意では、「俺は大丈夫だ」と言う、頑固な高齢者が必ずいるからである。

強制するからには、車がなくても生活できるインフラを整備しなければならない。

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2020年08月13日

買い物難民が本当に求めているのは、「ネットスーパー」ではない。

日本全国の過疎地や高度成長期のニュータウンでは、徐々に買い物する場所がなくなり、買い物難民が増加している。

社会問題となっていることから、ネットスーパーや移動販売の復活など、さまざまな取り組みが行われている。これにより、まだまだ充分ではないが、少しずつ不便さは解消の方向に進んではいる。

だが私は、これらの取り組みは、本当の意味での問題解決にはならないと捉えている。確かに、不便さは解消されるだろうが、それだけが買い物難民の抱える問題ではない。

買い物難民には、場所柄、高齢者が多くいる。高齢者が求めているのは、“不便なくものを手に入れること”ではなく、“買い物をする場所”なのである。

買い物をする楽しさを味わいたいのである。

歳を取って、遠出することもできなくなった高齢者は、“たかが買い物”を非常に喜ぶ。さまざまな商品を自分で見てまわり、
手に取り、選びたいのである。

そして、そこで出会った知人と話がしたいのである。店が社交場となるのである。

それが、高齢者の願い。本当に求めていることなのである。

ネットスーパーや移動販売も必要なのだが、たまには買い物に出掛けたいのである。

元気で長生きしてもらうためには、ささやかな楽しみが欠かせない。買い物に連れて行ってあげる取り組みが必要なのではないだろうか。

一部では実施されていることだが、スーパーと行政が共同で、送迎バスを運行している地域がある。週に何度か、数カ所の乗り場を巡回している。このバスは無料となっているが、有料でも構わない。

ときどき買い物に行けることは、高齢者を笑顔にする。

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2020年07月23日

“古いもの”を守れば、“新しいお客さま”が来る。

浅草・千束通り商店街にある「デンキヤホール」。創業1903年(明治36年)。100年を超える老舗の喫茶店。

この店には、オムそばの元祖と言われる「オムマキ」がある。焼きそばを薄焼き玉子で巻き、ケチャップを掛けたもの。日本三大七味と呼ばれる名店の唐辛子を掛けて食べるのが特徴である。

もうひとつ、この店の名物である「ゆであずき」。懐かしき風情のあるホット用グラスに、さらさらの汁粉状のものが入っている。下に沈んだあずきをスプーンですくって食べながら、あっさりした汁粉を飲むのである。

どちらもこの店の象徴的なメニューとして、創業当時から愛され続けている。

他にも古くからの喫茶店メニューはあるが、ごくごく普通で、目新しいものはない。「オムマキ」「ゆであずき」をただただ守り続けているだけである。

だが、ネット時代のいまは、すぐに情報が拡散する。“古いもの”に若い人たちが反応し、次々と店にやって来るのである。

「古いものはダメだ」と、捨ててはいけない。若い世代には、“新しい”のである。

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2020年07月09日

架空のテーマは無限。

2007年10月、日本就航。ピンクの機体で世界へ飛ぶ「シャムロック・エアライン」。ハワイ近郊のシャムロックアイランドに本社を置く。

東京・原宿や大阪・心斎橋に、アンテナショップを展開し、同社のテーマカラーであるピンクを使った、オリジナル雑貨も販売している。

トラベルバッグやポーチ、パスポートケース、時計、Tシャツ、アクセサリーなど、旅行に関連する雑貨を中心としている。

接客も、ユニフォームを着たキャビン・アテンダントが担当するという、徹底ぶり。

……というコンセプトを創り出し、面白い店となっている。

実は、バンダイが運営する、若い女性向けのブランドショップである。

架空の航空会社を創り、すべてをそのテーマに合わせて、展開している。架空ゆえに、その可能性は無限大。何の制約もない。

この方法なら、面白い店づくりができそうである。これをマネてみるのは、どうだろう。

商品開発まではできなくても、架空のオーナーを創り出し、その人らしい店づくりをすることもできる。

本来、店にはオーナーのカラーを出すべきだが、自分らしさを表現することが難しいと思う人には、良い方法だと言える。


この店はすでに閉店しているが、ユニークな試みなので、参考になる。

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2020年06月25日

ネーミングの力を知れ!

岐阜県高山市のある旅館では、玄関に『かかさま料理』という看板が掛かっている。

「かかさま」とは、おかあさんのこと。つまりは、地元の主婦たちが作る、伝統の家庭料理を出している旅館なのである。

もし、ガイド本に「地元の主婦たちが作る家庭料理」とだけ書かれていれば、誰も魅力を感じないし、高いお金を払ってまで、泊まりたいとも思わない。

だが、『かかさま料理』というネーミングをすることで、どこか次元の違う料理に思えるのである。

これにより、田舎の良さ、伝統に興味をもってもらえて、魅力づくりに繋がる。

同じ家庭料理を出していても、ネーミングひとつで、印象は大きく違ってくる。

おやっ? と思わせるネーミングは、集客の力となるのである。

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2020年06月18日

ご当地をテーマに、想い出を売れ。

演歌歌手の水森かおりをご存知だろうか。おそらく、「名前は聞いたことがある」という人が多いと思う。だが、演歌ファンでなければ、どんな歌を唄っているのか、どんな顔なのかは、あまり知らないはずである。

そんな彼女だが、日本レコード大賞や日本有線大賞などの受賞歴も多く、CD・カセットの売り上げも、オリコンチャートの上位に登場するくらいなのである。

決してメジャーとまでは言えない存在なのに、“売れている”のには、理由がある。

元来、演歌ファンは、たとえ無名でも、一生懸命に応援しようとする。自分たちの手で、メジャーにしてあげたいと思っている。その熱さが、歌手を支えているのである。

そして、水森かおりは、巧みな『戦略』で、さらにファンを増やし続けている。1999年から、ほぼ毎年のように、地方都市をテーマにした歌を出し続けている。

1999年 竜飛岬
2000年 尾道水道
2002年 東尋坊
2003年 鳥取砂丘
2004年 釧路湿原
2005年 五能線
2006年 熊野古道
2007年 ひとり薩摩路
2008年 輪島朝市
2009年 安芸の宮島
2010年 松島紀行
2011年 庄内平野 風の中
2012年 ひとり長良川
2013年 伊勢めぐり
2014年 島根恋旅
2015年 大和路の恋
2016年 越後水原
2017年 早鞆ノ瀬戸
2018年 水に咲く花・支笏湖へ
2019年 高遠 さくら路

言わば、ご当地ソングである。

これなら、従来のファンはもとより、歌のテーマとなった“ご当地”の人たちが興味を示し、買ってくれるようになる。また、ご当地出身の人、旅行などで行ったことのある人も、買う可能性が高くなる。

たくさんの人が、その土地に想い出を持っているので、曲のタイトルを聞くと、敏感に反応することは間違いない。

この戦略を今後も続けるなら、日本中の人が彼女のファンになるかもしれない。

“ご当地”をテーマにすれば、住民、出身者、訪問者に、興味を持ってもらえる。
posted by 佐藤きよあき at 08:35| 基礎講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする